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【CSM】デスパルト・オブ・コーン 設定

続きから。


 デスパルト・オヴ・コーンは現在、名目上のみの存在となっている。それでも赤い嵐が残した深い爪痕は、<帝国>にくっきりと残った。

 ドラゴミール・デスパルト。その身元は定かでないが、少なくとも彼は2000年に渡って<帝国>の領土を荒らした猛者である。彼は血の神コーンにのみ忠誠を誓い、大量の血を神に捧げ、最終的には自らの首すら差し出した。
 デスパルト卿がバーサーカーのトップに立った理由はただひとつ。多大なる流血を強いたからだ。卿は<帝国>に対して、異種族に対して、そして同じ<背しき者>に闘いを挑み、通常は勝利した。
 その結果、卿の戦闘集団は非常に雑多なものとなった。5~30人からなる戦闘集団が何百も存在したのである。それらすべてがバーサーカーだったわけではなく、ほとんど普通のケイオス・スペースマリーンもいた。しかし、例外なくコーン神に忠誠を誓っていたのは事実である。
 卿の戦闘集団は敵と戦闘していないときでも山のように戦死者を出した。とにかく争いが耐えず、バーサーカーはバーサーカーと争い、戦闘集団は戦闘集団と争ったという。付け加えるなら、そのほとんどが決闘によるものだという点だろう。バーサーカーは卑怯な手段をとらなかった。というよりも卑怯な手段をとる必要がなかった。

 さて、デスパルト卿がつくりあげた戦闘集団、デスパルト・オヴ・コーンに言及しよう。バーサーカーをまとめてから数百年。最初はあまり芳しくなかった。襲った惑星の数は少ないし、バーサーカーも未熟な者が多かった。それでも卿は積極的に白兵戦を仕掛けた。流された血は徐々に戦闘集団を強化していく。
 それでもデスパルト・オヴ・コーンには足りないものがあった。火力支援である。普通のケイオス・スペースマリーンがボルトガンやヘヴィボルターを持っていたが、それ以上の火器はなかった。数門のオートキャノンが、デスパルト卿の遠距離対戦車火力だったのだ。
 デスパルト卿は近接対戦車火力をさらに強化したが、同時に限界を感じた。かといって、いちいち慎重に狙って撃たなくてはいけないラスキャノンやミサイルランチャーをコーン神の使徒に持たせるのも、効果的ではない。
 そこで、卿は遠距離対戦車火力を射手ごと分捕ることにした。

 卿はいくつかの紛争地帯を訪問し、適当な部隊を探した。もちろん、惑星は破壊されるか、酷い戦乱に巻き込まれた。卿はすべてを破壊し燃やしてから惑星を去った。
 卿は最後の惑星を偵察させた。望みはこれっきりだったが、幸運なことにスペースマリーンとインペリアルガードが戦っている現場を偵察隊が目撃した。
 デスパルト卿はほくそ笑んだ。スペースマリーン、オーロラ戦団の選抜部隊が反乱を起こして懲罰を受けている。上出来だ。ひ弱な常人を皆殺しにしてから、連中に取引を持ち掛けるのだ。
 この企みに何人かの統べる者が反対したが、卿は叩き斬った。そして、惑星の蹂躙を2ヶ月で完了した。オーロラ戦団は降伏し武装解除され、選抜部隊に同調したインペリアルガードも捕虜となる。
 そして、デスパルト卿は敵指揮官を呼び出す。敵の指揮官トートはしばらくためらったが、条件を呑んだ。彼は死よりも同胞を護ることを優先したのである。もともと彼は反乱軍ではない。懲罰を受けたのも、単に傲慢なインペリアルガード上層部の馬鹿げた命令をはねつけたからだ。
 デスパルト卿はトートの選抜部隊とインペリアルガードを奴隷化し、いいように使い回した。バーサーカーが最良のポジションから突撃し白兵戦になだれ込むために彼らを使用したのだ。
 これより1000年間、デスパルト・オブ・コーンは暴虐の限りを尽くした。彼らの行くところ行くところすべての惑星が血と炎で汚染され、そのたびに<帝国>は地団太を踏みながら救援部隊を差し向ける。その第1派はたいてい全滅し、より強力な第2派が到着するころには惑星も死を迎えていた。
 バーサーカーの数は増えたり減ったりを繰り返した。トートの選抜部隊も同様だったが、トートが戦力を隠匿していることに卿は気付かなかった。疑ってはいたが、捜しもしなかった。もし連中が反乱を仕掛けてきても、自分で連中を始末すれば良いだけのこと。それは造作もないことだ。
 これが致命的だった。数十年後、デスパルト卿がオルクに囲まれたときに、トート元帥が反乱を開始したのである。デスパルト卿は火力支援を失い、退路を完全に失った。しかし劣勢ではなく、逆にオルクを全滅させてしまった。
 卿は激怒していた。同時に幸運を祝っていた。そう、血の神に捧げる首が増えたからだ。トート元帥の近くには卿の腹心の部下が控えている。既に奴らが始末しているかもしれない。

 このとき、トート元帥のバタリオンの戦力は装甲擲弾兵80人とライノ8台、戦車20台に突撃砲5台、他にトートに忠誠を誓ったインペリアルガード(トレイターガード)4個中隊だった。これはデスパルト卿が確認していた数である。
 これに対し、デスパルト・オブ・コーンは5つの戦闘集団を待機させていて、ケンナード卿、メドウズ卿、レナード卿、ブロサール卿、そしてガスティネル卿がそれらを指揮していた。各々の戦闘集団は10人から30人のバーサーカーやラプター、ケイオスマリーンで構成されており、地形などの諸条件を考慮するとバタリオンを圧倒できる戦力だ。

 ところがである。戦闘集団のうち、レナード卿、ブロサール卿、ガスティネル卿の3人が反旗を翻し、ケンナード卿とメドウズ卿に斬りかかったのだ。デスパルト卿がこれに気付いたときには、彼の味方は包囲されていた。
 デスパルト卿はオルクの包囲下で生き残った8つの戦闘集団を指揮し、忠実な戦闘集団を救出……というより白兵戦に乱入しようとした。同時に、付近の戦場で戦っていた戦闘集団を呼び寄せる。
 しかし、トート元帥の策略が上手く機能した。無線妨害、デマ、実力行使を駆使してデスパルト卿の増援を防いだのである。
 そしてトート元帥自身の隠匿戦力が惜しげなく投入された。デスパルト卿の想定を遥かに超える装甲部隊が押し寄せ、トレイターガードも苛烈な射撃を繰り出してくる。
 デスパルト卿は苦戦しつつも道を切り開く。トート元帥の元へと辿り着いたとき、卿の部下はわずか7人に減っていたという。
 デスパルト卿は笑みを見せながらトート元帥に飛びかかり、コンビメルタの一撃を胸に浴びた。それでも尚斬りかかったが、武骨なパワーフィストがすべてを粉砕し、デスパルト卿は首を失って死んだ。
 統べる者を失ってからもデスパルト・オブ・コーンは戦いを続けた。白兵戦が終了したのは実に1週間後のことである。
 トート元帥はドライジーネ・バタリオンの編制を宣言し、その戦力のなかにはレナード卿、ブロサール卿、ガスティネル卿の戦闘集団もあった。他の生き残った戦闘集団はこの3つの戦闘集団に吸収されるか、あるいは寛大なるトート元帥から民間の小型船を与えられ、銀河各地に散っていった。

 デスパルト卿は死んだ。しかし、彼は888の惑星を壊滅または死滅させ、数え切れないほどの人間の命を奪い去った。
 トート元帥指揮下でコーン神に我が身を捧げる戦闘集団は、未だにデスパルト・オブ・コーンを名乗っている。その名を聞いただけで発狂する兵士が後を絶たないからだ。
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